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調査の目的 |
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多様な生き物を支える水田生態系の仕組みを理解するために
(1)調査地にどのような生物種がいるか?
(2)調査場所により生物種が異なるか?
(3)場所により生物種が異なる場合、その原因は何か?
これらの問題に答えるため、水生生物の捕獲調査を行いました。
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調査の場所と日程 |
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*阿見町から美浦村にかけての水田地帯(東西約10km、南北約500m)
*4つの調査区を設け、各調査区で12枚の水田を調査しました。
*平成20年度は4回の調査を行ないました(「5月、7日・8日・19日・20日」「6月4日・4日・24日・25日」)
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調査方法 |
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*水田の代表的鳥類サギ類を対象
*目視又は双眼鏡で各水田の種類名、個体数の記録
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・水生生物捕獲調査 |
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*各水田に3個のトラップを設置、又水路にも小型トラップを設置し、翌日にトラップを回収、捕獲した生物の種別、個体数、体長を記録し、計測後は生きたまま元の場所に戻しました。 |
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・畦の生物観察調査 |
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*畦の両生類、昆虫類を対象としました。
*トラップ設置の際、周辺の畦を歩き観察した生物の種名、個体数を記録
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調査結果 |
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*確認された生物種
鳥類 4種が確認されました。特にチョウサギ、アマサギ、が豊富でした。
魚類 魚、どじょう等5月20日以後確認されました。
両生類 4種が確認されました。特にアマガエル、ダルマガエルが豊富でした。
水生昆虫 9種類以上が確認されました。特に美浦地域に多く見られました。
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東京大学農学生命科学研究科 博士課程 片山直道氏
独立行政法人農業環境技術研究所 研究員 天野達也氏
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